FXで勝つ方法とは?勝率を上げるコツを徹底解説!
FXは為替の値動きを予想し、有利な交換レートで取引を行うことで利益を上げる投資です。資金効率が高く、短期間で稼げるというメリットがある一方で、そう簡単には勝てないため撤退に追い込まれる人も少なくありません。
どうしたらFXで勝てるのでしょうか。今回はFXに勝つ方法や勝率を上げるコツについて解説します。
資金管理を徹底する
FXで勝率を上げるには資金管理を徹底しなければなりません。FXにおける資金管理とは、目標となる利益を獲得するために資金を効果的に運用することです。
投入する資金や保有する資金を管理し、安定的に利益を出すためには資金管理を徹底しなければなりません。
資金管理の基本は「損切り」と「利確(利益確定)」です。損切りとは、相場が自分の予想に反した動きをして損失が出た際に、それ以上の損失拡大を防ぐためにポジションを決済して取引を終了することです。
損切りができないと損失が拡大し続け、トレードの続行が困難になります。最悪の場合、取引に必要な証拠金が不足して追加証拠金(追証)の投入に追い込まれます。
利確とは、含み益が出た際にポジションを決済して取引を終了して利益を確定させることです。利確幅が小さすぎると利益が小さくなりすぎます。
かといって欲張って利益を追い求めすぎると、相場が反転して損失を出す恐れがあります。損切りや利確を上手に行うには、許容できる損失額や利益確定ラインを明確に決める必要があります。
どのような状況になったとしても、自分が決めた取引のルールを守って感情に左右されないことが重要です。
レバレッジ管理を徹底する
レバレッジとはFX会社に証拠金を預けることで、自分が保有する金額よりも大きな金額の取引を行うことです。
国内FX会社を利用する場合、レバレッジの最大倍率は25倍までです。100万円の資金を証拠金としてあずければ、最大2,500万円分のトレードが可能です。
しかし、レバレッジが高いほどリスクも高くなります。たとえば、レバレッジが10倍であれば得られる利益が10倍になる代わりに損失も10倍となります。
利益を追求するあまりハイレバレッジでトレードし続けるのはリスクが高すぎますので、勝率を上げたいのであればレバレッジを上げすぎないように注意するべきでしょう。
デモトレードで徹底的に練習する
デモトレードを繰り返し、単純ミスを減らす練習をすることも勝率を上げるために必要なことです。売りと買いの指示を逆にして注文してしまう、ロット数を間違える、損切り・利益確定の数値入力を間違えるといったケアレスミスは日常的に発生します。
プロのトレーダーでさえ、単純ミスで大きな損失を出すことがあります。取引をする前にミスで大金を失うのは避けたいところです。デモトレードを徹底して使いこなすことで、ミスの発生確率を下げられるでしょう。
デモトレードにはもう一つのメリットがあります。自分で決めた資金管理が上手くいくか試せることです。
あくまでもデモトレードですので実際に自分の資金が増減することはありません。そのため、ハイリスクな実験でもリスクなく行えます。
自分に合ったスタイルで取引を行う
自分に合ったスタイルでトレードすることでFXの勝率を上げられます。FXの・主なトレード手法はスキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期保有の4種類です。
短期集中型ならデイトレードやスキャルピング、スワップポイント狙いなら長期保有やスイングトレードが適しています。
スキャルピングは数秒から数分のスパンで取引を繰り返す手法です。短時間で売買を繰り返すため一度の取引で得られる利益は小さいですが、取引回数を多くすることで利益を増やします。1日に何十回も決済することがあるため、決断力の速さがポイントになります。
デイトレードは保有している「売り」や「買い」といったポジションをその日のうちに決済する取引手法です。スキャルピングほど短時間で取引を行うわけではありませんが、1人に何度もトレードするため、決断力が必要です。
スキャルピングよりも利益・損失共に大きくなるため、決済タイミングがとても重要です。損切り・利確のラインをしっかりと守り、感情的にならない取引を心がけなければなりません。自分で決めたルールをどれだけ遵守できるかで利益が決まるといってもよい取引手法です。
スイングトレードは数日から数週間という比較的長いスパンで取引を行う手法です。中長期的な値動きを予測してトレードするため、短期的な値動きだけではなく国の政策や経済状況といったファンダメンタルズも頭に入れておく必要があります。
長期保有(ポジショントレード)は数ヶ月から数年というかなり長いスパンで取引を行う手法です。スイングトレード以上に長期的な変動を予想してポジションを入れます。
取引で得られる利益よりも保有することで得られるスワップポイントを狙うのに適した方法です。
相場の分析方法を身につける
FXで利益を上げるには、相場がどのような状況か分析する能力を持たなければなりません。相場を分析する方法にはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2種類が有ります。
ファンダメンタルズ分析とは国の政治や経済状況といった、為替相場に影響を与えそうな様々な要素を取り入れて、相場の行方を予想する分析手法です。具体的には政策金利やGDP、物価、貿易収支などといったマクロなデータを活用します。
たとえば「日本とアメリカの金利差の大きさから円安が続く」と予想したり「日本銀行が利上げをするかもしれないから円が買われて円高になるのではないか」と予想したりするのは、ファンダメンタルズ分析の手法といってよいでしょう。
短期的な取引の場合、テクニカル分析の重要性が増します。テクニカル分析とは過去の価格動向(チャート)を分析することでトレンドを見つけ出し、売買のタイミングを見極める分析手法のことです。
ダウ理論に基づいたチャート分析や三尊天井・逆三尊天井、デットクロス・ゴールデンクロスなどの明確なパターンを用いた分析などがテクニカル分析の代表です。短期取引をする場合、テクニカル分析は基礎教養といえるほど重要です。
また、テクニカル分析をする際に用いられる指標をテクニカル指標といいますが、これらについても可能な限り学ぶことをおすすめします。活用できるテクニカル指標が増えることで分析能力を高め、勝率を上げられるからです。
相場の流れが悪いときは取引しない
分析手法を身につければ、必ずFXで勝てるのでしょうか。残念ながら100%勝つことは不可能です。なぜなら、どんなに予想しても何らかの理由で逆方向に相場が動くことは防げないからです。
勝率を上げるには「勝てないときは取引を行わない」という勇気も必要です。取引を始めたころ、自分が身につけた取引方法を試したいがために、不利な状況でもポジションを持とうとすることがあります。しかし、そうした無意味なチャレンジは勝率を下げるだけです。
自分が必ず「買い」や「売り」のポジションをもって市場に参加していなければ気が済まない状態は「ポジポジ病」と言われ、ポジポジ病になってしまうと無意味な取引で勝率を下げてしまいます。「脱ポジポジ病」も勝率を上げるには必要なことだといえます。
感情に流されたトレードをしないために余裕資金で取引を行う
FXで勝率を上げるには自分の感情をコントロールできなければなりません。感情が乱される要素の一つは「絶対に勝たなければまずい」という焦りです。
では、なぜ焦ってしまうのでしょうか。それは、失ってはいけない資金を使った取引や、負けを取り戻したいという心理が働いているからです。
冷静な取引を行うには、失ってもよい余裕資金であることがポイントです。余裕資金とは、当座使う予定がない資金のことで、保有している資産の中から3〜6か月分の生活費や使う予定があるお金をのぞいた資金のことです。
もし、余裕資金がないようであれば余裕資金をねん出することからスタートしましょう。失っても生活に支障がないお金だからこそ、冷静に取引ができるのです。
まとめ
今回はFXで勝率を高めるコツについて解説してきました。FXで勝率を高めるには、自分で決めたルールを徹底的に守って資金管理を行うことが大切です。また、ミスを減らすためのデモトレードでの練習、自分に合ったスタイルでの取引をしなければなりません。
精神的な安定もFXでの勝率を大きく左右する要素です。「ここで負けたらおしまい」というような取引をしていると、自分の感情に負けてリスクの大きい取引に挑んでしまい、大損失を被るかもしれません。冷静に取引で勝率を高めるためにも、FXは余裕資金での取引を心がけましょう。