FX初心者が陥りやすい失敗例集
不動産投資や株などに比べて、FXは失敗しやすいといわれています。実際のところ、FXには頻繁に発生する失敗の傾向があります。
その理由をきちんと理解しておくことで対策しやすくなり、手痛い失敗を避けられて成功ができるかもしれません。
そこで今回は、FX初心者が陥りやすい失敗例を紹介します。
ハイレバレッジをしたケース
個人の場合、元手になる資金のマックス25倍の取引を行えるレバレッジは、FXの最も大きな特徴といわれています。
レバレッジを利用することにより、わずかな資金でも大幅な利益を見込めるところはFXのメリットの一つです。
ただしレバレッジを大きくするほど、わずかな価格の動きでも大きな損失が起こる可能性が高くなり、ハイリスクハイリターンになります。ハイレバレッジ取引で大幅な損失が出てしまった場合、一回で相場から退出せざるをえなくなります。
決まりごとを作らず無意識に取引
あらかじめ決まりごとを作らず無意識に取引をしてしまうと、失敗を招くでしょう。FXで長期的安定のもと利益を出し続けるためには、決まりごとにしたがって取引をする必要があります。
決まりごとを持たずに取引を開始すると、なんとなく無意識的な取引になり、継続して利益を出すことが困難になります。
特に含み損が起こったケースでは、あらかじめ定めた決まりごとがないと一時の感情に流されて判断を誤りがちです。
過信して取引をする
ビギナーの人は理由なく手当たり次第に取引をしてしまうことも多くあります。そのような状態は過信的であり、たくさんの利益を早く取りたいと見切り発車することや、損失をいち早く取り戻そうと焦ることによって起こります。
しかし、やたらとエビデンスのない取引を続けても成功は遠のき、反対に損失を増やすリスクを高めます。
損切りができない
損失が少ないうちに確定させる損切りができないというのも、FXビギナーにはかなり頻発するパターンです。初めての人は損失を確定させることに抵抗感をもちやすく、含み損が利益に変わるまで待とうとする場合も多いようです。
ただ大した戦略もなく含み損を持っている場合、より損失が広がることもあります。FX業界では、プロのトレーダーでも損失を出す場合はあります。
かえって優れたトレーダーであるほど損失を真摯に受け入れ、細かな損切りで損失を最低限に抑えた取引をしているといえます。
FXで利益を出し続けるためには、許容範囲を越す損失が生まれたときの迅速な損切りが要求されます。損切りのスキルはFXだけでなく、投資で一定して利益を出すためにとても重要な技術です。確実にマスターできるようになりましょう。
戦略なしのスワップポイント狙いの取引をする
FXでは為替差益とは別に、スワップポイントによる利益をとる手法もあります。スワップポイントとは2国間における金利差のことをいい、通貨ペアを構成する通貨のうち低金利の通貨を売却して高い金利の通貨を購入すると、その金利の差をほとんど毎日受け取れます。
ただし、為替相場が下がればスワップポイントによる利益を上回る為替差損が出る場合があります。くわえて、トルコリラやメキシコペソといった発展途上国の高金利通貨は値動きが安定せず、メイン通貨よりも急激な価格の変動が起こりやすいです。
こういったリスクを十分認識せずにスワップポイントの利益を見越した取引をすると、相場変動によって大幅な損失を出してしまう場合もあります。
たくさんの通貨ペアで取引をする
FXではいろいろな通貨ペアを取引することができます。初めは興味本位でさまざまな通貨ペアの取引をしたくなるかもしれませんが、なかには未経験者にとって難易度が高い通貨ペアもあります。
くわえて、同時に複数通貨ペアの取引をすると、満足いく情報収集やポジション管理ができなくなって、失敗に陥る場合もあります。
よって、はじめは未経験者でも簡単に取引できる一種類の通貨ペアに限定して取引することをおすすめします。
取引時間を定めていない
FXは取引する時間の幅が広く、基本的にウィークデイはほとんど24時間取引ができます。ただ、それでも取引する時間帯を定めずに好きな時間帯に取引していると、効果的に利益を上げるのは厳しいかもしれません。
外国為替相場は、時間帯ごとに値動きに幅が生じるという特徴があります。値動きの振れ幅は取引の効率に直接つながるので、取引する時間帯にも注意しておくべきでしょう。
遊び金でFX取引していない
遊び金ではなく、自分の固定資金を使ってFXをしてしまうと、失敗する危険が高まります。なぜかというと、そういった資金を使用していると、取引する際に感情的になるからです。
FXでは感情をできるかぎりなくし、決まりごとにしたがってオートマチックに取引をすることが重要です。そこで自分にとって遊び金とはいえない資金で取引すると、資金を失ってはまずいという感情が先走り、損切りするべき機会で潔く損切りができないといった状態になりかねません。
まとめ
FXの失敗例をみていると、失敗を起こしやすいトレーダーの特徴は「すぐに利益を出したいと思っている」という点です。
FXではすぐに利益を出すことや確実に利益を出すことに執着すると、上記のような失敗をしてむしろ大きな損失を起こしやすくなります。今回ご紹介したFXの失敗例を参考にして確実な対策をしておきましょう。